・小学生の袴かわいいから来てみたいけど、高そう
・着付けは自分では無理なのかな。美容室だとどうしたらいいの?
・トイレや着崩れたりしたらどうしたらいいの?
少し前までは大学生が来ていた袴ですが小学校の卒業式も多く見かけるようになりました。
華やかで晴れ晴れしい感じですが、賛否両論もあります。
現在でも小学校の卒業式の袴問題はあり、
学校によってはそもそも袴を禁止にしている学校もあるようです。
この記事では実際に3人の娘の小学校卒業式を経験した内容を包み隠さず書いています。
卒業式に袴を着せるかどうか迷っているあなたに参考にればいいなと思います。
小学校の卒業式に袴を着せてみた感想l袴問題着付は自分で可能か?
1.袴の起源
そもそも女袴とは明治期になって女学生の制服として考案された服装です。
着物より動きやすい機能面もありかつ礼容という点が採用された経緯でした。
女袴には「学ぶことができる女性の象徴」としてのルーツがあります。
それを考えると、袴は卒業式という厳かな式典の場の衣装としてふさわしいものなのです。
2.袴が小学校の卒業式に着られるようになったのは?
映画などの影響もあり綺麗で品の良い袴姿は1990年代以降は卒業式における女子大生の定番になりました。
小学生が袴で卒業式に参加するようになったのは2011年ごろからでした。
最初は学校で一人か二人くらいでした。
2015年に卒業した長女の時は1クラス2,3人学校でも5,6人でした。
やはりその可愛さに袴姿の卒業生を送り出す在校生が自分も着たいと思うのも自然な流れなのではないかと思います。
私の娘の公立小学校の場合ですが、
2020年の卒業式には全体の3割
2022年の卒業式には全体の4割くらいが袴姿で参加していました。
実際に小学校の卒業式の袴は年々増えています。
3.袴は小学生には華美過ぎるのか
これは誰がどんな観点から判断するのでしょうか。
確かに、ものすごく目立つ色目や形の衣装だとしたら、華美すぎるのかもしれません。
学校の卒業式に伝統のある和装を着用すること自体が華美なのか、小学生だから華美過ぎるのか。
時代が変わっていく中で、これだけ袴が選択されている今では、判断は難しいです。
デザイン性の高いマイクロミニ丈のショートパンツのスーツは華美過ぎないのか。
参列する先生方の素敵な袴は華美ではないのか。
もちろん学校側で袴NGが出ている場合、それなりの理由があってのことなんだと思います。
結局は、着用する服装が適切であるかどうかは自己判断によるものと思います。
4.各家庭の経済的な格差に対する配慮問題
経済的に袴を着用することが難しい家庭というもの実際あります。
2015年の時点では家庭によっては袴の場合、リースと着付けに4、5万円がかかると知ってスーツを選択する家庭が多かったと思います。
大学生の袴や、小学生の袴の出始めはそのくらいかかったかもしれません。
でもその金額をかける価値があるかないかの判断基準はやはり家庭ごとの判断なのではないでしょうか。
実際にうちは長女の時は1日だけの卒業式にその金額をかけるのは疑問があり、長女はスーツで卒業式に参加しています。
袴で参加した子供はやっぱりかわいらしかったし、その時は着せてあげたかったなとい気持ちをもったのも事実です。
袴が割とメジャーになった今ではリースの値段も安いものから選べるし、1万円台の簡易袴を購入することもできます。
中古でも気にしなければメルカリなどで数千円でそろえることもできます。
スーツをそろえる金額と大して変わりません。
そういった意味では2022年の時点で経済格差への配慮という問題はなんかずれているなと思いました。
5.学校側の対応はどうか
おそらく小学生の袴の最大の懸念点はここではないでしょうか。
大切な卒業式に袴が着崩れてしまったら本当に残念です。
着ている子供も袴の崩れを気にしながら、すそをあげて歩いたり、着付けがきつすぎて具合が悪くなってしまったら素敵な時間が台無しになってしまいます。
問題は、その対応するのは誰なのか。
小学校最後の大切な最後の時間は本人だけでなく、周りの生徒や先生も同じです。
うちの学校では袴を着てきた場合、学校で対応はできない旨が事前に周知されていました。
それは当然ですよね。
でも実際には着崩れしている受け持ちの生徒を見放せる先生は少なく、応急処置的な対応をしてくれていました。
ありがたい話ですがもしそんな事態になるのであれば、袴の選択は考え直す方がいいのではないかと思います。
卒業式に袴を初めて着るという子供がほとんどだと思います。
当日初めて着用するということであれば、やっぱり着崩れは心配材料です。
美容室などで完璧に着付けをしてもらっても、階段ですそを踏んでしまったなど、所作に関しての心配は残ります。
事前に練習日をもって、階段の上がり降り、ブーツの着脱、椅子の座り方、長時間着用して苦しくないかなど確認が必要だなと思いました。
5.実際に着崩れはしたか
実際には残念ながら着崩れてしまっている子も何人かいました。
数時間の時間ではありましたが、やはりまだ小学生。
着崩れ対策をしていないと着崩れはしてしまいます。
うちではこんな風にしたら着崩れませんでした。
・動画をみて何度も着付けの練習をした
・肌着の上に厚めのタオルを巻く(帯の位置)
・着物と帯の間に太めのゴムで固定
・着付けが終わったら着たまま下のチェックポイントで着崩れしないか確認
1時間くらいそのまま過ごしてみましたよ。
・ブーツの着脱
・階段の上り下り
・椅子の座り方
・トイレの行き方
・長時間着用してみてどうか
小学校の卒業式に袴を着せてみた感想まとめ
私個人の感想としては、日本の伝統である和装の袴は、卒業式の選択肢の一つとしてはありだと思います。
実際にうちは3人の娘のうち、2人が袴で卒業式に出席して結果としては良かったと思います。
長女の時はまだ袴は高価で着付けの時間や価格を考慮してスーツで出席しましたが、
自分も袴を着たかったといわれたときは何ともやるせない気もちでした。
卒業式の主役は、生徒です。
思い出に残る素敵な卒業式にするためには、本人の希望をできるだけかなえてあげたいというの本音です。
ただ、本人の希望を押し通すことで当日ずっと着崩れを気にしたりしないといけなかったり、学校側に迷惑がかかったりするのであれば、その部分は親の責任として考えるべきだと思います。
また最近では簡易的な袴もたくさん出ていますが、コスプレの域に入るような突飛なものもあります。
これだけ小学生の卒業式の袴がメジャーになってくればどんな袴を選択したらいいか悩みどころですよね。
時代はどんどんかわるので、今後も袴の選択肢も増えていくのだろうと思います。
袴の選択をするときに、メリットデメリットをきちんと考えて選択する必要があるのだと思います。
では次回の記事でお会いしましょう。
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