カナダのバンクーバーのシェアハウスと一言でいっても、場所やスタイルはいろいろです。多少汚くてもう安ければいいとか、高くてもキレイがいいとか、エリアや駅から近い方がいいなど、こだわりポイントは様々です。
でも実際に住んでみないとわからないことはたくさんあります。
今回は立地はすごく良くて家賃もまあまあ。キレイ目なコンドミニアムのシェアハウスを借りた娘の実話です。
■カナダバンクーバーのシェアハウスはじめての体験談
こんにちは。ウミムコです。今回は、成功でも大失敗でもないですが、カナダバンクーバーのシェアハウスを初めて借りてみて、まあまあ面倒だった娘のリアルな体験談をお話します。
●快適な立地と快適な家<イェールタウン>
カナダのバンクーバーで3か月のホームスティを過ごし、そろそろシェアハウスに引っ越してみようかとなりました。いくつかの物件を内見した中でとてもいい物件がありました。
バンクーバーの中でもわりとおしゃれで、治安もよいイェールタウンのエリアです。
ダウンタウンの学校まで徒歩で20分くらいで交通費も浮かせられるし、部屋も割とキレイです。
2部屋付きのコンドミニアム(マンションタイプ)でたまたま入居のタイミングで娘さんが家をでるので、一部屋空く部分をシェアハウスとして貸し出したという部屋でした。
大家さんは50代の医療関係で働いている女性でわりとフレンドリーな人。
2人で住むのだからあまりうるさくは言わないわという感じのさっぱりとした人でした。
最初は快適で大家さんとも良好でした。
娘さんが残していってもう着ないからと、ダウンジャケットや靴などをもらったそうです。近からず遠からずのいい感じの距離間でした。
●少しづつ感じる違和感と暮らしにくさ
語学学校に通う娘はカレッジに行くためのコースにいるので、課題の追われた生活です。遅くまで勉強したらあとはゆっくり眠りたいと思っていたのですが、なにせカナダの住宅は壁が薄い。生活音が結構聞こえます。
シャワーなどは仕方ないですが、その大家さんは遅くまで動画を見たり音楽を流したりします。
一度話をしてイヤホンをしてほしいとお願いしたそうですが、
「わかった。でもイヤホンがみあたらなくて」などと毎回はぐらかされます。
また、入居してすぐくらいから、50ドル貸してといわれることがありました。
もちろん断りましたが、じゃ20ドルだけでもいいからといわれます。断り続けるとちょっと機嫌がわるくなります。
たまたまカードが見当たらなくてとか、色々な理由をつけては、10ドルとか20ドルを貸してといわれることが増えました。
生活していくうちにわかってきたことは、コンドミニアムは大家さんの持ち物ではなく、
賃貸物件でいわゆるまた貸しの状態です。
カナダでは別にめずらしいことでもないようですが、娘に聞くと契約書をもらっていないようでした。
いつかトラブルになるかと心配していまいたが、音の問題や時間がなかったりしても大家さんに呼び止められて話をされたり、友達につくったお菓子やお弁当を自分も欲しいと言い出したり、大家さんとの距離間がちょっと面倒になってきた娘は引っ越すことにしました。
●引っ越しを言い出したらトラブルになった!
契約書はないといってもルールでは退去する1か月前には申告が必要です。
12月1日に退去する場合は11月1日までにその旨を申告するのが通常です。
引っ越す気持ちは固まっていたものの、おそらくその後の1か月が気まずいかもという気持ちかあったのかもしれません。結局娘はなかなか言い出せず、申告したのが11月1日の夜中だったそうです。
1か月切ったのか、間に合ったのか微妙な時期に引っ越しを言い出したあと、大家さんが豹変しました。
彼女の言い分は
①退去するのは1か月前に申告するルールなのでデポジット(半月分)は返却できない。 ②1か月で次のルームメイトが入らなかったら家賃を払うことができなので12月分の家賃を半分はらってから12月1日に退去してほしい。 ③それができないなら11月14日までに退去してほしい。その際はデポジットや家賃の返却はしない。
①はギリギリ妥協できます。
時間帯も悪かったしその部分は争っても仕方ないので諦めました。
でも②と③については、
おかしくない!!!???
とりあえずデポジットは妥協しても、住まないのになぜ12月の半分を??
言い分が謎すぎたのですが、彼女が言うには、
「本当は12月の末までの契約だったはず。それなのにあなたのVISAは11月末で切れるじゃないの。VISAがきれたら日本に帰らないといけないのに、なぜ12月までいられると嘘をついたの?」
VISAがきれるのに退去予定を事前に報告しなかったことが大家さんが起こっている理由です。
とここで疑問。大家さんはなぜVISAの期限を知っていたか。
●大家さんはなぜVISAの期限を知っていたか
入居時は口約束で明確なものはスマホにテキストのやりとりくらいしかのこしていませんでした。
パスポートのコピーやVISAのコピーも提出は求められていません。
これは娘もよくなかったのですが、退去日も多分12月と曖昧に話をしていたようです。ただきちんと退去日のルールや予定を明確に残していないことはまずかったと思います。
ではなぜ大家さんはVISAの期限をしっていたのか。
答えは、大家さんが娘の部屋に無断ではいって書類を見て写真を撮っていたから。
怖くないですか?
そのシェアハウスの自室には鍵がないんです。
カナダのシェアハウスには鍵がない部屋も実際にたくさんあるらしく、シェアハウス内の盗難などもあるそうです。
今回の場合盗難ではないですが、娘が留守の間に部屋に入っていろいろ物色していたらしいです。
鍵がないためお金やカード、パスポートなど大事なものは持ち歩き、他の大事なものはスーツケースにいれて鍵をかけていましたが、入学許可書などの書類は机に置いていたのだそうです。
確かにVISA申請前の書類はVISAの期限が11月30日だったので、それを見た大家さんがVISAの期限が11月30日だと思ってしまったようです。
ご丁寧に彼女はそのVISAの画像を私に送ってくれました。
その画像は私が日本ではった付箋がついていて、持っていったままの書類です。彼女は入居時に娘にコピーをもらったといいましたが、それこそ嘘の話でした。
娘はその書類を一度も大家さんには見せていないといっています。
●大家さんがちょっとおかしいと感じた理由
大家さんの怒りは収まりません。日本の私あてにもメールでたくさん連絡が来ました。
内容をまとめるとこんな感じです。
「お宅の娘は嘘つきだ。なぜVISAが切れて帰国することを言わないで12月までいるといったのか。
私はお宅の娘のために洗濯をしたり服やモノを上げたり親切にしたのに、嘘をつかれる理由がわからない。今そばに自分の娘もいるが彼女も意味が分からないと言っている」
面倒です。ただうちの娘にも退去日をうやむやにしていたことは非があります。
まずうその件についてはもう面倒なのでVISAを延長するつもりができなかっただけで嘘をつくつもりはかったと説明しました。
まあ、親切にはしてくれたようです。
もう着ない服だからといくつかの服や靴を確かにもらったそうですが、気が付いたら捨てられていましたそうです(笑)。気分によってですが、よく話かけてはくれていたみたいです。
また洗濯してくれたのは1回だけ。自分の洗濯ものが少ないから他にないか聞かれたようでした。
最後の話は、もうなんだかわかりません。
娘さんが出ていくので、部屋が空くという話でしたが、日々の話からどうも前回のルームメイトは娘さんではなく、台湾の留学生だったようです。
別にそんなことはどうでもいいのですが、よく出てくる娘さんの実態がなさすぎてちょっと気になります。
同居している間に大家さんのお友達がくることはよくあったようですが、知る限り、娘さんが訪ねてきたりも電話もなかったようです。
話を紐解いていくと、
大家さんの心配は家賃が払えるか。ということに焦点があたっているようでした。
すでに大家さんという言葉があっているかはもうわかりません。
取り合えず娘も日本語のシェアハウスサイトにそのコンドを紹介したりルームメイトを探す手伝いをするということで何とか話が落ち着きました。ルームメイトが決まれば契約は11月いっぱいでデポジットも返してくれる話で落ち着きました。
立地がいいので割とすぐに次のルームメイトが決まりました。
大家さんからのメールにはこう書いてありました。
「あなたの娘が手伝ってくれたのでルームメイトが決まりました。ありがとう。デポジットは次の家賃が入り次第お返ししますね」
うーん。よかった。
お金に関しての問題がクリアできたらほぼ問題が解決したようです。
●結局はそういうこと
その大家さんは部屋には入っていたけど、なにかものを盗んだりすることはありませんでした。基本悪い人ではなく、お金に不安をもっているさみしい人だったんだと思います。
自分の娘と同じくらいのルームメイトに都合を考慮せず長時間話相手にさせるのも、さみしいからなんだと思います。もしかして前の台湾の留学生もそれが面倒で出ていったのかもしれません。
■ カナダバンクーバーのシェアハウスはじめての体験談 まとめ
カナダバンクーバーのシェアハウスを借りるとき、内見で大家さんに会い、ルームメイトにも会う場合もあります。
どんなに感じが良くても結局はほぼ初対面の他人です。印象と違うことはやっぱりあると思います。
そしてできるなら、鍵付きの部屋がいいと思います。
別の留学生の体験ではセクハラまがいのこともあって逃げるように引っ越した話も聞きます。
まだ若く、人生経験が浅く、しかも留学生という立場では何かトラブルが起きたときに対応が難しく、こちら側が妥協しないといけない現状も多いようです。
とりあえず娘は現在、距離感を保ちつつ、11月末までそのシェアハウスで過ごしています。
次に契約した部屋の大家さんは、今と正反対で細かいルールが記載された契約書を取り交わしてくれました。
でも結局生活環境は住んでみないとわかりません。
色々体験してみる目や感覚を養っていってくれるといいなと思います。
以上 「カナダバンクーバーのシェアハウス体験談まとめ」でした。
お読みいただきありがとうございます。ではまた次の記事でお会いしましょう!
コメント