こんばんは。ウミムコです。
今日は正規留学の留学先どうやって選ぶか親目線で真剣に考えてみました。
正規留学先を選ぶとき、何を基準に選ぶのかによって行先は変わります。
なぜなら留学する国によってメリットデメリットが違うからです。
正規留学なのに
・実は学費が日本の大学より安い!
・学費が安いから正規留学したけど、条件が厳しすぎた!
・いやいや、学費が安いのに結構よかった!
など、正規留学と一言でいっても行く留学先によって結果が大きく変わります。
今回は私が娘を正規留学させる際、実際に検討した13の国を親の目線からまとめみました。
設定は条件を同じにするために、この2つの条件で調査しています。
・公立大学に「正規留学」する場合
・私立大学や語学留学は今回は調査の対象外(公立より安い場合が多い)
私立大学や語学学校などの留学にも通じる部分もありますのでぜひ最後までお読みください。
留学サイトや留学エージェントと全く関係ない立場から
正規留学の留学先を選ぶポイントをまとめてみました。
正規留学留学先を選ぶ5つのポイント
正規留学の留学先を選ぶための5つのポイントを親目線でまとめてみました。
もちろん正規留学するご本人もぜひご参考にしてください。
これを基準にポイントを要約してみました。
上記の条件に限定しているので、語学学校や私立大学、ワーホリなどの条件だともう少し安い見積もりになる可能性もあります。
また航空券、保険、ビザや準備に必要な金額は含まれていませんのでご了承ください。
コロナ過での対面授業や学生ビザでのアルバイトについても現段階で確認できた内容になります。
渡航前には必ずご自身で学校や大使館に確認してくださいね!
正規留学留学先を選ぶ5つのポイント
英語環境 | 年間費用 | 治安 | 対面 | バイト | 他 | |
アメリカ | ◎ | 400万~ | △ | △ | × | 最先端、グローバルな環境で勉強が出来る |
イギリス | ◎ | 450万~ | △ | △ | 〇 | 留学生は2年間の就労ビザがもらえる |
オーストラリア | ◎ | 420万~ | 〇 | 〇 | 〇 | 3年で卒業 就労ビザがもらえる |
カナダ | 〇 | 320万~ | 〇 | 〇 | 〇 | カレッジの場合、240万~ 就労ビザもらえる |
シンガポール | 〇 | 260万~ | 〇 | 〇 | × | 教育水準が高い。世界中から留学生がくる。 |
マレーシア | 〇 | 90万円~ | 〇 | 〇 | × | 欧米の大学にトランスファーあり |
フィリピン | 〇 | 45万円~ | △ | × | × | とにかく費用が安いが正規留学は少なめ |
マルタ | 〇 | 150万円~ | 〇 | △ | △ | アルバイトは学生ビザ取得後に就労許可を申請 |
ドイツ | 〇 | 120万円~ | 〇 | 〇 | 〇 | 学費無料(共済費2万円~5万円) ドイツ語要 |
ポーランド | 〇 | 120万円~ | 〇 | △ | × | コースによってはポーランド語のみ |
デンマーク | 〇 | 230万円~ | 〇 | △ | × | 英語のみのコースありだが要確認 |
スウェーデン | 〇 | 260万円~ | 〇 | △ | × | KEA発祥 洗練された北欧文化 |
ノルウェー | 〇 | 240万円~ | 〇 | △ | 〇 | 学費無料 ノルウェー語が必要な場合も |
フィンランド | 〇 | 160万円~ | 〇 | △ | 〇 | 教育水準がたかく、自由な教育 |
ではそれぞれの国の特徴を見ていきましょう!
●アメリカ
アメリカの正規留学は、やはり高額です。学生ビザでのアルバイトも認められていないので、大学進学にはかなりの費用が必要です。
年間の学費が250万円、毎月の生活費が12万円から13万円として年間の滞在費が150万円
1年間にかかる総額は400万以上。
4年制大学を卒業するまでに1600万円は必要な計算になります。
最初の2年を価格の安いコミュニティカレッジに進学しそこから大学3年生にトランスファーする方法もあるようです。ただすべての学校が対象ではなど、条件があるようなので、気になる場合はエージェントや専門家に相談してみてください。
4年生大学を卒業後帰国せず、アメリカの企業で就職したい場合は就労ビザが必要です。すぐに職が決まるか、就労ビザを出してもらえるかなど、なかなかハードルが高いようで、大学卒業後は帰国して就職する人が多いようです。
そしてちょっと心配なのがコロナ過でのアジア人差別が気になります。
アメリカに限ったことではないと思いますが、個人的には少し心配要素になります。
●イギリス
イギリスの正規留学は、学部にもよるようですが公立大学の学費はやはり高いです。イギリス英語の発音やイギリス文化を学びたい人などはイギリス一択ですが、費用的には覚悟が必要です。
語学学校や私立の大学はもう少し学費が安いようです。
アルバイトは学生ビザで「学位を取得するために留学するためのビザ」がある場合は週20時間まで可能です。
年間の学費が300万円、毎月の生活費が12万円から13万円として年間の滞在費が150万円
1年間にかかる総額は450円万以上が必要な計算です。
2021年以降は大学を卒業した留学生は2年間の就労ビザがもらえるようです。卒業後もイギリスで働けるのは大きなメリットですね。
治安は少し気を付ける必要があります。スリや空き巣、ドラッグ系の犯罪が増えているようです。
総合的にみて、学費や生活費は高いが、イギリス英語をどうしても学びたいひとには一択ですね。
●オーストラリア
オーストラリアの正規留学は、学部によるようですが公立大学の学費は高めです。
治安がよく温暖でフレンドリーな国柄なので、留学、旅行ともに日本人には人気の渡航先です。
オーストラリアの英語の発音はイギリス英語やアメリカ英語に比べてとても特徴的なので、
慣れるまで知っている単語も聴き取れなかったりすることもあるかもしれません。
年間の学費は300万円、毎月の生活費が10万円くらいで年間の滞在費が120万円
1年間にかかる総額は420万円以上が必要な計算です。
オーストラリアの大学は3年間で卒業が基本なので、トータルの費用は抑えられます。
また卒業後に1.5年から2年間の就労可能なビザを取得することが出来ます。
今のところ対面授業も再開しているようなので、せっかくの留学がオンラインばっかりってこともなさそうです。アルバイトができるのも大きなメリットの一つですね。
●カナダ
カナダは語学留学、正規留学ともに近年とても人気の留学先です。4年制の公立大学の学費は250万円から350万円など、決して安くはないのですが、アメリカと同じく最初の2年を費用が安めのカレッジ進学にしてから大学3年にトランスファーするシステムがあります。公立カレッジの場合学費は160万円くらいです。もっと安いところもあります。
毎月の生活費が10万円くらいで年間の滞在費が120万円、1年間にかかる総額は370万円くらいです。
2年制のカレッジを選んだ場合、最初の1年間は280万程になります。
公立大学の場合、学生ビザでのアルバイトもできるのでこちらもかなりポイントが高いです。
また2年以上の公立大学を卒業した場合、3年間の就労ビザがもらえ、卒業後にカナダでの就職が可能です。
都市部では移民が多く、アジア人が行きやすい環境はあると思います。
マリファナが合法の国なので、近づかない方がいい地域などなあるようですが、多くは安全な場所で治安的には問題ないと思います。
●シンガポール
シンガポールの公用語は、マレー語、中国語、タミル語、英語の4つです。
他民族国家なのでいろいろな人種がいていろいろな言語が話されます。
日常生活ではマレー語や中国語が利用されますが、ビジネス環境では英語が使われることが多いようです。完全な英語環境ではないですが、英語だけで生活することは可能です。
正規留学の公立大学の学費が140万円、毎月の生活費が10万円くらいで年間の滞在費が120万円
1年間にかかる総額は260万円くらいの計算です。
シンガポール国立大学は2021年には中国の「清華大学」に抜かされはしましたが、アジアではトップクラスで、シンガポールは教育水準が高めなことでも有名です。
治安もよく世界中からたくさんの留学生が集まる国際最適な環境です。日本から近いので日本の留学生も安心できる環境ではないかと思います。
●マレーシア
マレーシアは基本英語は通じるところが多いですが、英語環境というわけではありません。
大学ではコースによって英語で授業が行われるようです。
マレーシアの正規留学の最大の特徴はその安さです。
公立大学の場合、年間の学費が30万円~、毎月の生活費が5万円くらい~で年間の滞在費が60万円
1年間にかかる総額は90万円くらいの計算です。
またマレーシアの大学システムはかなり複雑ですが、マレーシアの大学に2年行くと、3年時より提携している海外大学にスライドで移行できるシステムもあるようです。
提携先の大学は、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなど。最終的な学歴がアメリカ4大卒になるコースに進むこともできるようです。そのシステムは複雑で、確実に下調べが必要です。
多くの国から留学生が来るので多国籍な雰囲気の中で学べるのはメリットですね。
マレーシア留学の場合、かなり費用は抑えれるうえ、アルバイトもできるので、費用がネックになって留学が無理と思っているなら検討してみてはいかがでしょうか。
●フィリピン
フィリピンは、オンライン英会話や語学留学人気が急速に上昇しています。
コロナ過になり、渡航は難しいですが、オンライン英会話のは多くがフィリピンです。
フィリピン人の講師は平均して英語のレベルも高く、費用が安いのでとても人気です。
フィリピンの使用言語は複数ありますが、公用語として全国規模で使用されているのはフィリピン語と英語です。日常生活を英語で過ごしても困ることはなさそうです。
アメリカ英語を基本としているので、なじみのある英語の発音に近いですが、時には特徴のある発音に聞こえることもあります。
年間の学費が5万円~45万円、毎月の生活費が3万円から4万円くらいでで年間の滞在費が40万円~
1年間にかかる総額は高い学費で計算しても90万円くらいの計算です。
セブ島などの観光地に数週間から数か月の語学留学はメジャーですが、正規留学となると、留学生はまだ少ない印象です。マレーシアのように欧米の大学に掛け渡しの制度があるようですが、興味がある場合はリサーチが必要です。費用的にはかなり安いのですが、希望する場合は専門家に相談するといいと思います。
治安的には以前よりは改善されているようですが、日本に比べると治安がよいとは言えないので、注意が必要ですね。
●マルタ
マルタはイタリア半島の先、シチリア島の南約100kmに位置する島国です。
物価が安く、治安もいい、年間を通して温暖な気候、街がキレイで人々がフレンドリーという高評価な留学先です。
コロナ過の現在もマルタは隔離なし、ワクチン普及率が高い、現在の感染者が少なめなど、コロナ過でマルタに留学された方は通常よりも多いのではないでしょうか。
公用語はマルタ語と英語。田舎では英語が通じないこともあるようです。
温暖な気候なので網戸がない部屋の窓を開けていることが多く、虫が入ってくるという話も耳にしましたが、たぶんマルタに限ったことではないと思います。
ヨーロッパ圏で低価格ということで人気がでている留学先です。4年制大学の正規留学よりも語学学校の短期留学が多い印象です。
公立大学の学費が25万~35万円、毎月の生活費が10万円くらいでで年間の滞在費が120万円~
1年間にかかる総額だいたい150万円くらいの計算です。
マルタには大学は1つしかなく、ヨーロッパや中東からの留学生も多いようです。
●ドイツ
ドイツは一定水準以上のものにするため、認定機関が監督を行うので、教育の質に関しては高いといわれています。
留学生の受け入れ態勢もあり、一部の州を除いては留学生でも国立大学の学費は無料です。(数万円の共済費は必要)
ドイツの大学へ正規留学するには基本、TestDaFというドイツ語の試験で一定のスコアを取る必要があります。学部によっては英語のスコアも求められる場合があります。
学費は無料、毎月の生活費が10万円ほどなので年間で最低120万円ほどです。
学べる内容も音楽、建築、美術など多岐にわたり、低価格に見合わない充実した内容がそろっています。TestDaF のハードルをどう考えるか、ですね。
また制限はありますが、アルバイトも可能なので、金銭面で留学を躊躇しているのであれば検討してみたい国の一つです。
●ポーランド
ポーランドへの正規留学は、あまり聞いたことがないかもしれませんが、実は近年ポーランドへ留学する人が増えています。その安さと留学生の受け入れ体制が整っていることが理由のようです。
近隣のヨーロッパ諸国よりの留学生も多くいるようです。
日本やアジアからの留学生も増えていますが、まだそんなにメジャーではありませんね。
学費、生活費ともに低価格で学費が40万円、毎月の生活費が6万円から7万円、1年間の滞在費が80万円くらい、年間総額で120万円ほどから留学することができるようです。
英語の環境ですが、大学で英語のコースで学ぶことはできますが、中にはポーランド語の授業しかない場合もあるようです。行きたいコースがある場合はよく確認が必要です。
生活圏では観光地や街の中心地では割と通じるようですが、それ以外のところでは英語が通じないこともあるようです。
ちなみにポーランド語は世界一難しい言語といわれているので、語学マニアならチャレンジするのもありなのかもしれません。
●デンマーク
まず惹かれたのは世界ランキングで【幸福度の高い国】の常連国。
ぜひ住んでみたい! (私が)
物価は若干高めなようですが、学費は少し安めだと思います。
デンマークの正規留学の学費は80万円~200万円万、毎月の生活費が12万円くらい、年間の滞在費は150万円ほど。1年間にかかる総額は安くても230万円くらいです。
学生の留学に向いているかは別ですが、「フォルケホイスコーレ」という制度を利用するとかなりお得に過ごせるらしいです。年齢関係なく、共同生活をしながらいろいろなことを学ぶそうです。
今回の趣旨とは外れますので、機会があればまた、記事に書きたいと思います。
デンマークの公用語はデンマーク語ですが、非ネイティブの英語力ランキングでは常に上位。
日常生活では英語のみでも特に困ることはないようです。
正規留学の場合、入学要件としてはデンマーク語力と英語力のようですが、英語のみのコースもあるようです。特典として学生はデンマーク語は無料で学べます。
●スウェーデン
スウェーデンの公用語はスウェーデン語ですが、
多くの北欧と同じく、英語を話せる環境は整っているので生活に困ることはなさそうです。
スウェーデンの正規留学の学費は140万~250万程度、毎月の生活費が10万円くらい、年間の滞在費が120万円ほどです。1年間にかかる総額は安くても260万円くらいからになります。
地域にもよるようですが、基本的に治安は良く、留学生でも生活しやすいようです。
IKEA発祥の地で有名ですが、洗練された北欧文化を学びたい人にはお勧めです。
首都のストックホルムでは日本の関東地方とそんなに気温の違いはなさそうですが、北極圏の方は、冬場にマイナス20度くらいになることもあるそうです。
●ノルウェー
ノルウェーの正規留学は、有名な話かもしれませんが公立大学の授業料は【無料】です。
留学生にも授業料無料の門を開いている数少ない国の一つです。
ただ正規留学になる場合、注意が必要です。
公立大学の出願要件は、高卒+1年間の大学教育を受けている必要があります。高校卒業だけだと入学要件に足りないということになります。必要であれば詳細は専門家に確認してみてください。
また、大学に無事は入れても英語のプログラムがない、または少なめということがあるようです。
年間の学費は公立大学は無料、物価が高めなので毎月の生活費が20万円くらいで年間の滞在費が240万円ほどになります。
学生ビザでのアルバイトは週20時間認められています。
●フィンランド
フィンランドといえば、教育水準が高く、オーロラ、サンタクロースなど素敵なイメージがあります。治安もいいので渡航先としてはいいと思います。
公用語はフィンランド語、スウェーデン語ですが、日常生活では英語は普通に使えます。
正規留学の場合、英語オンリーのコースも選択できるようです。
学費は幅がありますが、80万円~220万円、毎月の生活費が9万円ほど。1年間の滞在費が80万円くらい、年間総額で160万円ほどから留学することができるようです。
英語しか話せない場合もアルバイト先もあり、大学では就職先のフォローが手厚いなど留学生にはあありがたいシステムですね。
費用の面だけでなく、特にフィンランドはその自由な教育を学びたいという人があえて留学先に選ぶほどです。
まとめ
以上正規留学の場合の留学先をまとめてみました。
今回は公立大学と限定したので、私立大学や語学学校は調査対象にいれていません。
正規留学の留学先での日本人の多さを気にする方もいますが、語学学校の場合、日本人が多かった!ということもあるかもしれませんが、正規留学の場合4年間を過ごすので、日本人の友達は逆に貴重な存在になるかもしれません。
今回は「正規留学の留学先を選ぶための5つのポイント」
①第一言語
②留学でかかる費用
③治安について
④対面授業をしているか
⑤学生ビザでアルバイトはできるか
に絞り込み、正規留学させる際の親目線で留学先を考えてみました。
行く国によっては一人暮らしをしながら日本の大学にいくより低価格でメリットが多い場合があることがわかりました。
「留学=アメリカ、イギリス、オーストラリア」という考えが少しずつ変わってきているようです。費用のことで留学をあきらめていたという方にも、留学がもっと身近に感じてもらえると嬉しいです。
いつも長文にお付き合いいただきありがとうございます。
では次の記事でお会いしましょう!
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